雨傘を差しても心が晴れやかになるわ
とある町の、大きな傘工場の経営者夫人シュザンヌは、
メイドもいる専業主婦。
子育ても終わり、ポエムづくりとジョギングが日課。
家事も仕事もしなくて良い、と夫に言われる"お飾りの妻"となっていました。
そんな時、独善的な夫が、傘工場のストライキで軟禁状態になってしまう。
そこでシュザンヌは従業員に語りかけます。
「私はピュジョルの妻です。夫は私の経営者みたいなものでした。ですから私は皆さんの立場がよく分ります。ただ皆さんと違うのは、
私にはストライキができないということです。」喝采を受けるシュザンヌ。彼女は"お飾り"ではなく、素晴らしい実力を持った女性だったのです。そして…
会場 日程 |
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広島市民劇場 |
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安佐南市民劇場 |
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アステールプラザ(大) |
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安佐南区民文化センター_ |
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3月30日(火) |
3月31日(水) |
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4月6日(火) |
4月7日(水) |
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昼 |
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13:00 |
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13:00 |
夜 |
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18:30 |
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18:30 |
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希望日締切 2月26日(金) 座席シール発行 3月26日(金)
『しあわせの雨傘』のオモシロさ
演出:鵜山 仁
女性の社会進出とか、雇用の機会均等とか、世間でもてはやされている平等化、平準化のうねりは、ある意味で、我々の差別意識の根強さを逆証明しているのではないかと思います。『しあわせの雨傘』の女主人公、シュザンヌの痛快な大活躍を喜ぶ我々は、裏目読みをすれば、つまりは弱いものイジメ、差別が大好きなのですね。
しかし考えてみると、人生を、そして芝居を面白くしているのは、やはり人それぞれの多様性のぶつかり合い、あえて言えば差別被差別のエネルギーではないでしょうか。
人間の生命力の根拠は、実は女性にしろ、子供にしろ、老人にしろ、社会的弱者が自らの弱点をてこにして、強者に立ち向かう、そのヴァイタリティーにある。
実はこのあたりが、これからの世界を、我々の未来を考える上で、重要なカギになるのかもしれない、と考えているのですが…
シュザンヌ
ピジョル夫人
賀来千香子
ローラン
ピジョル家の息子
小泉駿也
モーリス・ババン
市長
永島敏行
ジョエル
ピジョル家の娘
𠮷越千帆
ロベール
シュザンヌの夫
井上純一
ナデージュ
ロベールの秘書
遠野なぎこ
作 バリエ&グレディ
訳 佐藤康
演出 鵜山仁
美術 乗峯雅寛
照明 古宮俊昭
音響 小林史
衣裳 倉岡智一
舞台監督 竹内一貴
制作 小川浩
後援:広島市・広島市教育委員会