2022年3月例会

劇団前進座公演 くず~い 屑屋でござい

古典落語「井戸の茶碗」より

台本・演出 鈴木幹二

昔、江戸の町に正直清兵衛という働き者の屑屋さんがおりました。

 ある日のこと、いつものように天秤棒を担いで、「くず~い 屑のおはらい」と裏長屋を回っておりますと、お侍の娘しづに呼ばれます。しづの父親はすでに亡くなり、母親の千代は病弱で働けず、家中の物はすべて売りつくしてしまい、その日の米にも困る始末。何か売るものはないかと、しづ達親子は困り果てていたのです。二人の暮らし向きを知った屑屋さんは、ほんの少しの紙屑でも快く引き取ってくれました。


 そんな屑屋さんの人柄を見込んだ千代は、家に代々伝わる仏像を買ってほしいと頼みます。屑屋さんは断り切れず、仏像を二百文で引き取り、これより高く売れたときは、そのもうけは半分にしようと約束しました。

 

 屑屋さんは、その仏像を持って、白金の細川屋敷のお窓下を通りかかります。すると、高木佐太夫という若い侍の目にとまり、仏像は三百文ですぐに売れたのです。屑屋さんは、いいことをしたと喜んでおりました。

 それから少し時がたって、屑屋さんはまた佐太夫に呼ばれました。仏像をみがいていると中から五十両の金が出てきたというので、屑屋さんはびっくり仰天。


 佐太夫はその金を千代に返すよう屑屋さんに言付けますが、千代は頑としてその金を受け取ろうとしません。

 間に入った屑屋さんは両方の間を行ったりきたりと大弱り。ついにこれは大変と見かねた大家さんがあいだに入り、金を受け取る代わりに、千代から佐太夫に何か一品わたすことで話をつけます。

 ヤレヤレと思ったのもつかの間、このとき千代が佐太夫にわたした茶碗が実は・・・・。

 

 とうとう細川の殿様まで巻き込んで、てんやわんやの大騒動に!

屑屋さん

柳生啓介

武家女房 千代

浜名実貴

その娘 しづ

秋元辰美

高木佐太夫

藤井偉策

大家さん

松涛喜八郎


会場

日程 

 

広島市民劇場

 

安佐南市民劇場

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上野学園ホール

 

331()

 

41()

 

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13:00

 

18:30

 

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希望日締切 2月22日(火)  座席シール発行 3月10日(木)

 

後援:広島市・広島市教育委員会